ハッピークリエーターズ展(Happy Creators)
2006年2月24(金)ー2月26日(日)
東京工芸大学 中野校舎 芸術情報館 ホール ギャラリー
『Happy Creators』 展は「メディアアートとハッピーの関係」をテーマに、インタラクティブアートを集めた、観客が参加し体験を通して作品を体感するテクノロジーとアートの展覧会です。
■開催概要

会 期 :2006年2月24日(金)ー2月26日(日)
会 場 :東京工芸大学 中野校舎 芸術情報館 ホール ギャラリー
     http://www.t-kougei.ac.jp
開催時間:午後5時ー午後8時(2月24日)
     午前11時ー午後8時(2月25, 26日)
入場料 :無料
主 催 :東京工芸大学 芸術学部 メディアアート表現学科
     HappyCreators展 実行委員会
住 所 :東京都中野区本町2-9-5
     東京メトロ丸の内線・都営地下鉄大江戸線 中野坂上駅下車 徒歩8分
お問い合わせ:
     TEL: 046-242-9576 (浅野)
     E-mail: happyc@pitapat.com
実行委員:浅野耕平、池谷古都、堀尾寛太、松浦康介
協 力 :井上英昭、長嶋宏明

■オープニングトークセッション

2月24日(金)19:00より、草原真知子 氏(早稲田大学教授、文化庁メディア芸術祭アート部門主査)と八谷和彦 氏 (メディアアーティスト)によるトークセッションを開催いたします。
※開催時間、出演者は都合により変更になる場合があります。詳細はこのホームページでご確認下さい。
※満席の際はお立ち見となる場合もございます。その際はどうぞご容赦下さい。

草原 真知子 (Machiko Kusahara)
メディア論・メディアアート研究者、メディアアートキュレーター。1980年代よりデジタルアートの評論・展示企画・教育に携わる。アート、メディア、先端テクノロジー、科学技術史、社会の関係性を多様な視点から研究、国内外で著作、講演多数。Ars Electronica、ISEAなど多くの公募展の審査委員をつとめ、現在、文化庁メディア芸術祭アート部門主査。早稲田大学文学部教授、UCLA客員教授。工学博士。

八谷 和彦 (Kazuhiko Hachiya)
メディアアーティスト。佐賀市出身。1966年4月18日(発明の日)生まれ。九州芸術工科大学(現 九州大学 芸術工学部)・画像設計学科卒業。個人TV放送局ユニット「SMTV」や、コンサルティング会社勤務を経て、現在に至る。「視聴覚交換マシン」や「見ることは信じること」「ポストペット」などの特殊コミュニケーションツールシリーズ、ブランコをインターフェイスにした抽象CG作成マシン「オーヴァーザレインボウ」やジェットエンジン付きスケートボード「エアボード」シリーズなど、作品は藤子(F)不二雄的な発明型装置が多い。メールソフト「ポストペット」の開発者でもあり、ポストペット関連のソフトウェア開発とディレクションを行う会社「ペットワークス」の代表でもある。

■アクセス

東京工芸大学 中野校舎 芸術情報館
 東京都中野区本町2-9-5
 03-3372-1321

 ※展覧会に関するお問い合せは以下にお願いします。
  046-242-9576(担当;浅野)
  happyc@pitapat.com

<交通機関>
 東京メトロ 丸の内線/都営地下鉄 大江戸線
 中野坂上駅下車 徒歩約8分

 印刷用詳細マップPDF 68KB


■展覧会開催にあたって

 今、私たちの日常はマスメディアから伝えられる数々の悲しみや不安にあふれています。社会の変質に対する警笛。悲しみや憎悪への共感。多くの問題が浮き彫りになる現代社会。そんな中、アートは今、何をすることができるでしょうか。ネガティブな警笛を鳴らすのではなく、何らかのポジティブな提案をすることはできないでしょうか。
 本展覧会では、作家それぞれがメディアアートの手法、特にインタラクティブアートの手法を用い、日常に起こるたわいもない出来事の中から個々の作家が感じたちょっとした喜びや楽しみを表現した作品を展示します。それらは日々の生活に紛れこんでいた幸せへの気づきや、コミュニケーションのあり方に対する提案であったりします。そうした作品を体験することで、会場を訪れて下さる方々にとって本展覧会が日常の小さな出来事に目を向け、そこからハッピーをクリエイトするきっかけとなることを期待しています。

■展示作品

『抱きしめられたい』池谷古都+海老原大地+浅野耕平+久米祐一郎

『抱きしめられたい』池谷古都+海老原大地+浅野耕平+久米祐一郎 [2005]
東京工芸大学 学術的共同研究プロジェクト/東京コンペ#2入選

[作品概要]
非接触温度センサーを利用した作品。まず木製の卵を手にとる。そっと暖めてから元の位置に戻すと街の騒音が止み、体験者の周囲にある半透明な布製スクリーンに森の映像が投影され自然音が聞こえてくる。映像は少しずつ違う場面へと移り変わり、卵の温度が下がると、映像は消え再び街の騒音に包まれる。

[素材]
Flash, 非接触温度センサ, 不織布,木材,プロジェクタ,PC 他


『Time Scale』井上櫻子+助川愛+浅野耕平+久米祐一郎

『Time Scale』井上櫻子+助川愛+浅野耕平+久米祐一郎 [2005]
東京工芸大学 学術的共同研究プロジェクト/CEATEC JAPAN2005出展

[作品概要]
荷重センサーを用い、透明樹脂を積んだり崩したりして時間の行き来を体験する作品。
透明樹脂を積み上げる行為と時間や経験の積み上げを関連付け、積み上げたり崩したりすることで時間の行き来を物理的な感覚を通して体験する。

[素材]
Flash, 荷重センサ, 透明樹脂,プロジェクタ,PC 他


『Garden』浅野耕平+松浦康介

『Garden』浅野耕平+松浦康介 [2004-2005]
DiVA展2005 大賞/NHKデジタルスタジアム八谷和彦セレクションノミネート

[作品概要]
花壇の中に敷き詰められた紙吹雪を舞いあげると土だけの花壇に若葉が芽生える。そのまま紙吹雪を舞いあげ続けることで、やがて花が咲き、花壇いっぱいに花が咲き乱れる。白い紙吹雪は天井から投影される映像によって様々に色づき、美しく幻想的な世界を作りだし、床に降り積もった紙吹雪はその起伏によって2次元の映像を立体的な映像へと変化させる。

[素材]
Flash, DVカメラ, 和紙,プロジェクタ,PC 他


『Hand in Hand』浅野耕平 with 葛錦華、魚住俊弥

『Hand in Hand』浅野耕平 with 葛錦華、魚住俊弥 [1999-2000]
milia2000 New Talent Competiton 15 Winners/マルチメディアコンテンツグランプリ東北'99 大賞

[作品概要]
二人以上で手を繋ぐと手のつなぎ方に応じてスクリーン上の葉や花の色とスピードが様々に変化する。映像は春夏秋冬の4場面があり、強く手を握り合うことで互いの存在を感じながら「手に手を取って(hand in hand)」季節を移動していく作品。

[素材]
Flash, 皮膚抵抗センサ,プロジェクタ,PC 他


『幸せはそこにある』浅野耕平

『幸せはそこにある』浅野耕平 [2005]
せんだいアートアニュアル2005中谷日出賞/NHKデジタルスタジアム八谷和彦セレクションノミネート

[作品概要]
街に放置された粗大ゴミのように置かれたテレビに映る猫の映像。その猫の顔の前で手をふると、気まぐれな猫たちが様々に反応する。95シーンもの様々な場面に現れる個性あふれる猫たちとひたすら戯れる作品。

[素材]
Flash, CCDカメラ,ブラウン管テレビ,軽量煉瓦,PC 他


『bottom fish』浅野耕平+松浦康介

『bottom fish』浅野耕平+松浦康介 [2003-2005]
CEATEC JAPAN2004出展

[作品概要]
無線機の着いた透明のヘルメットをかぶり、二人で海底コミュニケーションを体験する作品。喋れば喋るほど声があぶくの音に埋もれ、くすぐるようなあぶくの音が不思議と体験者の笑いを誘う。

[素材]
Flash, PET樹脂,トランシーバー,デジタルワイヤレスヘッドフォン,PC 他


『Tear drop』石井賢彦

『Tear drop』石井賢彦[2006]
2005年度卒業制作作品

[作品概要]
日常の生活で何気なく見かける水の雫。雨の日の窓ガラスを滴る雫や木の葉を伝う雫。そんな雫の持つ独特の動きや美しさを一枚の蓮の葉の中に表現したインタラクティブ・インスタレーション。

[素材]
Flash, コンタクトマイク,プロジェクタ,PC 他


『Bottled voice』小野澤峻

『Bottled voice』小野澤峻[2006]
2005年度卒業制作作品

[作品概要]
ボトルを振って耳をあてると、メッセージがかすかに聞こえる。振るたびに十人十色の時間や海を越えて伝えたい思いがボトルの中から湧いてくる。見知らぬ人より偶然届けられたメッセージは、心にどう届くだろうか。

[素材]
Flash, アナログワイヤレスヘッドフォン,ワイヤレスマウス,ビン,PC 他


『BATH』池谷古都+浅野耕平[2006]

[作品概要]
クッションに座ったり寄りかかったり、自分だけの好きな体勢を見つけながら、音と映像を体験する作品。子供に戻れる空間が欲しい。ベットでぴょんぴょん跳ねたり、結露したガラスに絵を描いたりする「わくわく」をこの作品は目指している。

[素材]
Flash, 低反発クッション,綿,ワイヤレスマウス,プロジェクタ,PC 他


『Common Land』キリーロフ アレクサンドル/神保祐貴/成田かおり/宮島隆行/浅野耕平[2006]

[作品概要]
人が出会い、時間や場を共有することで互いに影響し合う、そうした関係性をコンセプトに制作された作品。2人〜3人の体験者が作品に触れることで、それぞれの体験者が残す痕跡が色となり、それらは互いに影響し合いながら新たな色を生む。

[素材]
Flash, アクリル樹脂,エアストーン,ポンプ,PC 他

■出展作家

浅野 耕平 (Kohei Asano)
アーティスト/東京工芸大学芸術学部メディアアート表現学科 助手。東京工芸大学芸術学部映像学科卒、同大学院芸術学研究科修了。インタラクティブアートを専門とし、milia2000 New Talent Competition 15 Winners、マルチメディアコンテンツグランプリ東北'99 大賞、DiVA展2005 大賞他を受賞。KOBE 2001ひと・まち・みらい21世紀未来体験博、メビウスの卵展他、展示実績多数。
http://www.pitapat.com

久米 祐一郎 (Yuichiro Kume)
東京工芸大学工学部メディア画像学科 教授。工学博士。ATRメディア情報科学研究所客員研究員。皮膚感覚を用いた機械系から人間系への情報伝達、眼光学、X線撮像デバイス、X線画像画像評価、X線画像撮影系の研究に従事した後、現在、ヒューマンインターフェイス、画像処理、バーチャルリアリティ,視覚障害者補助技術 等に関連する分野の研究を行っている。

松浦 康介 (Kosuke Matsuura)
サウンドデザイナー。東京工芸大学芸術学部映像学科卒。LogicProを使った作曲を専門とする。「Garden」ではサウンドデザインを担当し、NHKデジタルスタジアム八谷和彦セレクションノミネート、DiVA展2005 グランプリ受賞。メビウスの卵展2004多摩展、富山展、せんだいアートアニュアル2003,2004,2005出展。
http://mochizuki-17.com

東京工芸大学芸術学部メディアアート表現学科
http://www.media.t-kougei.ac.jp
4年 石井賢彦(Masahiko Ishii)
   小野澤峻(Shun Onozawa)
3年 井上櫻子(Sakurako Inoue)
   海老原大地(Daichi Ebihara)
   助川愛(Megumi Sukegawa)
2年 池谷古都(Koto Ikeya)
1年 キリーロフ アレクサンドル(Kirillov Alexander)
   神保祐貴(Yuki Jimbo)
   成田かおり(Kaori Narita)
   宮島隆行(Takayuki Miyajima)


出展作品、出展作家は作家の都合により変更になる場合があります。

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